【バイオハザード6】登場クリーチャー

最終更新:2021年11月24日 16:25


ゾンビ系統

ナンバリングタイトルとしては久々の登場となる、シリーズ初期定番のクリーチャー。
本作では従来のT-ウィルスによるものではなく、レポティッツァやミサイルの爆発によって散布された青いガス(C-ウィルス)を吸って変貌を遂げたものである(後述のジュアヴォとの差異は空気感染である)。
従来のゾンビ(T-ウィルス保持者)はウィルスによる体組織の破壊で筋力が衰え、運動能力が著しく減少するという弱点があったが、C-ウィルスはむしろ強化作用があり、走る、飛びかかる、金網をよじ登る、武器を使用するといったこれまでにない動きを見せている。また、今作では一定のダメージを受けると体が液体になって溶け消滅する。しかし、まれに消滅しない特別な個体も存在する。また、“ゾンビ系”と分類されている派生種や変異体などは、どれも通常のゾンビ以上の耐久性や戦闘能力を持っている。
 

トールオークス市民

シモンズの手で町の要所に送り込まれたレポティッツァのガスにより、ゾンビ化してしまったトールオークスの市民たち。
その大多数は素手だが、一部鈍器や刃物を持つ個体や本来はゾンビ鎮圧の目的で重装備を施し銃器(アサルトライフルやマグナム等)で武装した警官、撃つと爆発するガスボンベを背負った消防士のゾンビが登場する。
 

墓場・カタコンベの死体

教会近くの墓場やシモンズ一族である「ファミリー」所有のカタコンベに出現するゾンビ。多くは地面から這い出してくる。
全身の腐敗がひどいが、耐久性は他の種類と大して変わらない。ダイナマイトやスコップ、大型ナイフのマチェットを武器にする個体が存在し、知能は多少なりともある模様。また、わけも分からずクランクを回し続け、カタコンベの仕掛けを作動させているゾンビもいる。
 

研究員

シモンズの研究施設に所属する研究員がゾンビ化したもの。素手の他、液体窒素ボンベを携帯する者がいる。
 

飛行機乗客

レオンたちが中国に向かう際に乗り込んだ航空機のパイロットがC-ウィルスによって変異したレポティッツァによって、乗客や乗務員がゾンビ化したもの。
 

達芝 (ターチィ)市民

レオンにより航空機から落下したレポティッツァやカーラが空母から放ったミサイルによるC-ウィルスの拡散により中国・達芝の市民がゾンビ化したもの。特に後者によりゾンビ化した市民は計り知れない数になった。
 

BSAA隊員

達芝で市民の避難誘導中にミサイルの爆発に巻き込まれ、市民共々ゾンビ化してしまったBSAAの隊員たち。
体は防弾の装備で守られており、他の市民ゾンビよりも耐久力がやや高めとなっている。手にした銃で発砲してくる者もいる。
 

ゾンビ犬C

C-ウィルス感染によりゾンビ化した犬。犬であるため動きが俊敏で、耐久力も意外と高い。
従来のシリーズではドーベルマンが主流であったが、今作は主に飼い犬や野良犬だったものがゾンビ化している。
 

ゾンビ変異体

ブラッドショット

ゾンビ変異体の一種。過去作品に登場したリッカーを彷彿とさせる、全身の筋繊維がむき出しになった姿に変貌している。
通常ゾンビの強化型に位置付けられ、クリムゾン・ヘッドやスーパーアンデッドのように高速で飛びかかったり攻撃を回避するなど動きは機敏で、耐久力も高い。皮膚が鎧のように硬質化した個体も存在する。胸の皮膚の下に隠れた心臓が弱点。
始めからこの状態で登場する個体は少なく、身体の一部分を赤く染めたゾンビが外的要因によりブラッドショットへと変貌するパターンがほとんどである。こうした特長からC-ウィルスによる急激な変異性を端的に表したクリーチャーとも言える。
 

シュリーカー

首が長い袋のような形状に発達したゾンビ変異体。
喉を膨らませ放つ強力な咆哮は攻撃手段となるほか、周囲にいるゾンビを呼び集めつつ活性化させ動きを速くさせる効果を持つ。この膨らんだ喉は最大の弱点にもなっている。なお、叫んだあとはどこかに逃げる習性を持っている。
喉を破壊して倒した時のみ叫び声をあげて倒れるが、この時シュリーカーの近くにいるゾンビもまとめて倒すことができる。これはシュリーカーが放つ咆哮の音波が乱れたことで、ゾンビが高周波の刺激に耐えきれず聴覚と脳の一部が破壊されたことによる。
 

ウーパー

ゾンビ変異体の一種。生前の面影が見られないほどに肥満化しており、レオンから「XLサイズ」と言われている。
その体型とは裏腹に動きはかなり素早く、大型バスを両手でつかみ発進を妨害するほどの筋力や巨大な身体を使った突進など、厄介な攻撃を持つ。一方で過多な体重故に段差の上り下りは困難であり、足が弱点となっている。
さらに大型で耐久力が向上した個体はウーパー・シュプリームと呼ばれ、上位個体として区別されている。
 

ジュアヴォ系統

ジュアヴォ

東欧の紛争地域にて半年前に確認された、新種のB.O.W.。人間にC-ウィルスを投与することで生み出される。名称はセルビア語で「悪魔」を意味し、B.S.A.A.によって名付けられた。
C-ウィルスの影響により、「ガナード」や「マジニ」のように狂暴性が増し、理性のタガが外れているため、かつての同胞でもジュアヴォ化していなければ敵とみなして容赦なく襲いかかる。しかし、高度な知能や多少の自我は維持されるため、言葉を理解し、話すことも出来る上に複雑な連帯行動や高度な武器も操り、時には戦闘中に敵兵を挑発する等と感情が残っている仕草さえ見られる。また、戦車や軍用ヘリ、トラックやバイクの運転や、爆弾や電子ロックなどの電子機器の操作や鍵の解錠、薬品調合による毒薬生成など専門知識が必要とされる行動も可能のようである。
C-ウィルスを投与される前に受けた命令を忠実に繰り返す傾向があり、その命令が生死に関わるような危険なものであっても、恐れずに遂行する。後述する変異型を除き、ジュアヴォに変異した人間の身体に特段目立った変質は見られないが、顔面に複眼が現れる。これにより正体がばれることを防ぐためか、ほとんどのジュアヴォが覆面やガスマスク等の防護マスク、京劇の面などでカモフラージュしている。しかし、複眼による視力・視野の変化はないようである。
ウィルスの影響で体温が非常に高く、負傷するとウィルスが活性化し、さらに体温が上昇する。傷を負っても再生する能力があり、部位欠損などの再生が追い付かないほどの深手を負った場合は別の形状に変異する。ダメージが蓄積するとウィルス活動の激化により体が発火し焼死・灰化に至る。また、生命の危機を感知すると変異体にはならず、後述のサナギ化を行う個体も存在する。
なお、劇中で単に「ジュアヴォ」と言った場合、以下の4種を指しているが、今作では過去作の「ガナード」や「マジニ」と違い、各種の武装に大きな違いはない。
 

イドニア反政府軍傭兵

ジェイク編にて最初に遭遇するジュアヴォ。ジェイクの仲間だったイドニア反政府軍の傭兵達がエイダの配布したC-ウィルス混入栄養剤によって変異したもので、世界で初めて発見された個体群。顔のカモフラージュには覆面を使用し、接近戦の際はナイフやマチェット・スタンバトンで襲いかかる。
 

中国偉葉 (ワイイプ)市民

クリス編にて最初に遭遇するジュアヴォ。イドニアの時と同様にカーラが新薬の実験と称して偉葉地区内のスラム街・保沙湾に住む貧民層の男性を集め、C-ウィルスを投与して変異させたもの。元は民間人ながら戦闘能力は高く、軽機関銃やロケットランチャーなどの銃火器で武装している。顔のカモフラージュには京劇の面を使用し、接近戦用の武器には青龍刀を使用する。
 

ネオアンブレラ研究所警備員

ジェイクとシェリーが監禁されていたネオアンブレラ研究所を警護する中国人ジュアヴォ。全員スーツに身を包んでいるが、顔のカモフラージュには偉葉 (ワイイプ)地区住民同様に京劇の面を使用しており、非常にアンバランスな外見をしている。武装は偉葉 (ワイイプ)市民の物とほぼ同様だが、接近戦ではスタンバトンを使用する者も存在する。
 

ネオアンブレラ・ジュアヴォ

クリス編、ジェイク編共に終盤から遭遇するジュアヴォ。なお、エイダ編では最初に登場する。ピアーズが「ネオアンブレラの精鋭」と称するとおり、ジュアヴォの中でも特に戦術性の高い攻撃を仕掛けてくる。接近戦用の武器にはプロテクターの手首に装着されたリストブレードを使用する。また、主が死亡した時には、主を殺害した人物を自身らだけで追跡・抹殺を決行する執念深い一面も持ち合わせている。
全身に不気味なデザインのプロテクターを装着しており、顔のカモフラージュにはガスマスクを使用する。その素顔はスキンヘッドで顔面全体がただれた非常にグロテスクなものとなっている。
 

ジュアヴォ変異体

ジュアヴォには以下のように、欠損した部位によって複数のバリエーションがある。
 

ルウカ系統

腕部が変異したジュアヴォ。「ルウカ」は腕を意味する。

ジュアヴォ ルウカ・スルプ

腕が硬質化しつつ巨大な鎌のように変形・巨大化した姿。これを振り回し近~中距離を広範囲に攻撃する。硬質化した腕は武器であると同時に大半の攻撃を受け付けないため、ガード可能な範囲は狭いが後述のルウカ・ベデムのように盾のように使用することも可能。スルプは「鎌」を意味する。
 

ジュアヴォ ルウカ・カヴァタネ

腕がぬめりのある長い触手のようなものに変形・長大化したジュアヴォ。ルウカ・スルプとの差異は離れた距離や物陰から標的をつかみ叩きつける攻撃手段と、腕の先端部が弱い点にある。カヴァタネは「捕獲」を意味する。
 

ジュアヴォ ルウカ・ベデム

腕が盾のように変形・巨大化し、上半身全体を覆う格好となったジュアヴォ。前方からの銃撃はほとんど防がれてしまうため有効打を与えにくい上に防御体勢のまま突進してきたり、ルウカ・スルプのように腕で殴りつけてくるなど厄介な相手である。ベデムは「盾」を意味する。
 

ノガ系統

脚部が変異したジュアヴォ。「ノガ」とは足を意味する。手は元のままなので、変異しても銃器を使用してくる。

ジュアヴォ ノガ・トゥルチャニエ

複数の足が出現して蜘蛛のような姿に変貌する。素早い上に壁や天井を移動し死角から攻撃を仕掛けてくる。トゥルチャニエは「徘徊」を意味する。
 

ジュアヴォ ノガ・レトゥ

下半身が蛾のような姿に変化し、逆さになって飛翔する。羽は脆弱そうな外観に反して耐久性は高い。レトゥは「飛行」を意味する。
 

ジュアヴォ ノガ・スカカネ

足がバッタのようなものに変形する。脚力が大幅に向上し高低差をものともせずに行動可能で、背後に近寄られれば強力な蹴りを放ってくる。下半身自体も強靭で動きを封じるのは難しいが、急激な変異の代償から下腹部は脆弱な状態である。スカカネは「跳躍」を意味する。
 

ジュアヴォ ノガ・オクロプ

下半身が硬質化し、ほとんどの攻撃を寄せ付けなくなる。ノガ・スカカネほどではないが脚力自体も強化され、跳び蹴りを放ってくることもある。オクロプは「装甲」の意味。
 

テロ系統

胴体が変異したジュアヴォ。「テロ」とは体を意味する。

ジュアヴォ テロ・マグラ

倒れこみながら胸から蛾の羽を生やし、自身の近辺に煙幕のように鱗粉をまき散らすジュアヴォ。この一連の行動を終えたジュアヴォは元に戻るため、変異のバリエーションと言うよりは攻撃手段の一つに等しい。マグラは「毒霧」を意味する。
 

ジュアヴォ テロ・クルルジュスト

クルルジュストとは「鱗」を意味し、その名の通り胴体に強靭な鱗をまとった変異ジュアヴォの一種。ルウカ・ベデムやノガ・オクロプと同じく胴体に対する攻撃のほとんどを受け付けない。
 

ジュアヴォ テロ・エクスプロジヤ

上半身が肥大化し、芋虫がまとわり付いたような形状に変貌したジュアヴォ。標的に近寄り自爆、または攻撃を加えられることで爆発する。爆風は攻撃範囲が広いうえに敵味方関係なくダメージを与えるため、状況によりプレイヤー側の攻撃手段にもなる。エクスプロジヤは「爆発」を意味する。
 

グラヴァ系統

頭部が変異したジュアヴォ。「グラヴァ」は頭の意味。

ジュアヴォ グラヴァ・スメッチ

破壊された頭部をクワガタの角のような巨大なアゴに変質させたジュアヴォ。外殻は強靭で非常に強力な噛み付き攻撃を行うが、口内には弱点となるコアが形成されている。スメッチは「粉砕」を意味する。
 

ジュアヴォ グラヴァ・スルウズ

胸から頭にかけて獣や虫が入り混じったような奇妙な形状に変異したジュアヴォ。粘着液を吐いて動きを封じつつ溶解液で攻撃する。弱点は後頭部の肥大した部分。スルウズは「粘液」を意味する。
 

ジュアヴォ グラヴァ・ドゥイム

二匹の蜂が頭部から発生したような形状が特徴的なジュアヴォの変異体。この状態に変化したあとはその場から殆ど動かず、テロ・マグラのように煙幕を噴出し続ける。ドゥイムは「煙」を意味する。
 

ジュアヴォ グラヴァ・ベグウナツ

三つの蝉のような頭部を持つ変異体。グラヴァ・ドゥイムとは逆に暴走状態に突入し、自身の身も顧みず倒されるまで標的に近寄り攻撃を繰り返すため非常に危険な存在である。ベグウナツは「暴走」を意味する。
 

完全変異体

サナギ

C-ウイルスの感染者が変異した姿。緑色の不気味な粘膜に包まれた体内では体組織の溶解と再構築が行われており、ジュアヴォとも異なる姿に変異する。
感染者はC-ウイルスの活性化に伴う高温の影響によって発火後、体内から粘着質な体液を排出し体を覆った後にサナギと化す。サナギ化のタイミングは重度のダメージを負った時やC-ウイルスの突然の変異、感染の直後など個体によりバラつきがある。
変異を終えたサナギから誕生する「完全変異体」は、それぞれ異なる特性を持ち、用途によりB.O.W.(Bio Organic Weapon、有機生命体兵器)として扱われる種も多い。サナギ化の直後から攻撃を加えて変異させず破壊することも可能ではあるが、外殻は非常に強靭なため困難である。
RE.NETで閲覧出来るファイルからサナギから何が誕生するか判る方法があるらしく事前に設置して置くといった使い方をされる事がある。
 

レポティッツァ

トールオークスやレオン達が中国へ向かう途上の旅客機でバイオハザードを引き起こした完全変異体。
体中にある肉腫から青色のガスを撒き散らし、吸った人間をゾンビへと変える。ガスの拡散性は一体につき半径3マイル四方で、バイオハザードの直接的な原因となる危険な存在。ガスは全身から拡散する以外に標的に噛み付いて直接送り込むことも可能だが、噛み付く際には頭部を分割するため脳が露出する。エイダ編とジェイク編では、中国のある所で旅客機から落下したレポティッツァの死体が確認でき、この時もまだガスを放出している模様。
非常に醜悪な外観に反して、セルビア語で「美女」を意味する名を与えられている。肉腫は女性の乳房にも似ており、妊婦のような膨れた腹部、内股で歩行するなど外観の面でも女性的な部分を持っているが、これは「ある女性」を複製する研究から生まれた副次的な影響であると見られる。
なおRE.NETで閲覧出来るファイルから、『バイオハザード〜マルハワデザイア〜』に登場した実験体C16を改良して誕生した存在であることが分かる。同上のファイルから街(トールオークス)に置いたレポティッツァたちは、役目を終えれば自滅できるよう設定されているらしいが、どのように自滅するか不明。
 

ストゥレラツ

もはや人の形は留めておらず、エリマキトカゲのような姿をした完全変異体。
セルビア語で「射手」を意味する名の通り、針のように変形した体の一部を飛ばして攻撃する。接近戦になると消化液を周囲に吹きだしたり、目くらましの煙幕を張って距離を置こうとする。非常に素早く立ち回れる反面、外皮は柔らかいため殴打に弱い欠点を持つ。
 

ナパドゥ

硬い外皮で覆われた強靭な肉体を持つ完全変異体。ジュアヴォ以上に体温が高く、体から常に蒸気を噴出することで体温を一定に保っている。名前はセルビア語で「突撃」を意味する。
その巨体を生かした突進や腕力で攻撃する。外皮は硬質だがもろいため剥がすのは比較的容易で、背中の外皮の下にある中枢神経が弱点。
 

メセツ

カラスに蝿の足を生やしたような形態の完全変異体。ストゥレラツと同様、人の形は完全に失われている。名前はセルビア語で「月影」を意味する。腐肉食性で、生きた獲物をそのままついばむことは少ない模様である。
上空を飛翔しつつ滑空からの体当たりやつかみ等の死角からの攻撃を得意とするほか、完全変異体の中では珍しく道具を使う習性があり、ドラム缶などを空から落とし捕食対象に当てようとする等、高い知能を持っている。一方で耐久性は比較的低めで、強い光が弱点。
 

グネズド

蛾と蜂の遺伝子を掛け合わせた小型の昆虫の群れのような完全変異体。作中で初めて遭遇するグネズドは、マルコがエイダ(カーラ)にC-ウィルスを撃ち込まれ変異させられた個体である。
大群で集まる事により人の姿を形作っているが、群れの中でも一際大きめの虫が本体であり、これを攻撃すれば倒せるようになっている。
名前はセルビア語で「巣」を意味する。人型の形態は女性の面影を連想させるが、これは前述のレポティッツァと同様にC-ウィルスが「ある女性」を複製しようとした影響によるものとされる(男性のマルコが変異した個体も同様)。
 

ウビストヴォ

右腕がチェーンソーのように変質した完全変異体。『4』以降登場している同タイプのクリーチャーと同様、生体チェーンソーと化した腕による攻撃は、即死あるいは瀕死に陥るほどの甚大なダメージを食らうため、近づかないようにして戦うのが基本となる。強靭な身体能力を有している反面、変異と同時に心臓の機能が腕に移ってしまったらしく、強力な武器であると同時に最大の弱点にもなっている。
セルビア語で「殺害」を意味する名の通り、目につく物全てを攻撃するほどに凶暴性が強いため、ジュアヴォやゾンビに攻撃を加える場合もある。これには生み出したネオアンブレラも扱いには苦慮しており無差別な殺戮以外に使い道がないとある研究員の手記にも書かれている。その一方でウスタナク程ではないが、一度標的と定めた獲物を徹底的に追跡する執拗さをも併せ持っている。
 

ラスラパンネ

完全変異体の中でも非常に異質な存在。外見は不気味な白くツルツルとした外皮を持った人型だが、本体は腹腔内に潜むヒルのような形状をしたものであり、外皮は本体を守るために形成されたものに過ぎない。そのため一定のダメージを与えると上半身と下半身が分離して襲いかかってくるうえ、腕を分離して投げつけてくる。また、軟体動物のように自身の形状を変化させることができるため、通気口やダクトなどの狭い空間に入り込むことができる。肉体を二分割した後の再生だけでなく、人間の頭部を破壊しつつ体内に寄生体を送り込んで素体とし、繁殖させることも可能である。
他の敵とは違い、基本的には倒しても消滅させることはできず、一定時間経過すると再生して再び襲ってくる。炎を弱点とし、高熱を感じると本体が体の外に飛び出してくる。なお、一部のイベントでのみ身体の一部または完全な撃退が可能な場面も存在する。
名前はセルビア語で「解体」を意味する。C-ウィルスを研究していた研究者も、このあまりにも奇妙な変異種の誕生は予測できていなかったらしく、そのことは研究室に残されていたメモからも確認できる。
 

モンスターデボラ

C-ウィルスに感染し、サナギの過程を経て変貌を遂げたデボラ。人物紹介にはおらず、クリーチャーとして並んでいる。
前述した完全変異種と異なり、素体となったデボラの姿形は維持されているが、すでに自我や理性は失われている。無意識で姉であるヘレナを遠ざける行動を確認しているがデボラ本人の意思か定かではない。非常に俊敏で高低差をものともせず動き回り、背中からサソリのような巨大な脚や尻尾を出して移動や攻撃をする。なお、デボラは高台からジャンプ攻撃してきた時にカウンターが取れる。
 

B.O.W.

ウスタナク

巨大な人型のB.O.W.。カーラに心酔していたネオアンブレラの科学者の白人男性を素体とし、その男性にC-ウィルスを投与して生み出された。前述通り生前はカーラに心酔していたため、カーラの命令には忠実である。名称はセルビア語で「決起」を意味する。
実験の事故により失った右腕が機械のアタッチメントへと改造されており、伸縮自在のアームや3連装バルカン砲、ショットガン、ドリルなどの複数の武器に自在に換装が可能。顔の大部分が醜く歪んでおり、視力も低下しているが、素体のCーウィルスとの適合性が通常よりも高かったため、ジュアヴォとは全く別の変異を遂げており、B.O.W.でありながら論理的な思考能力が可能なうえ、聴力が異常に発達している。
すさまじい腕力はもちろん、鈍重そうに見えるものの動きは非常に機敏である。耐久力にも優れており、掘削機で貫通されたり、マグマに落とされたりしても死亡しないという脅威的な生命力を持ち、標的であるジェイクを執念深く追撃する。また、目標の捕獲の邪魔と判断したものは、味方や無関係の者であろうとも抹殺してしまうなど、手段を選ばない一面もある。
 

オコ

ウスタナクの背面から射出される小型の飛翔型B.O.W.。セルビア語で「眼」の意味の名の通り、基本的には視力の弱いウスタナクのサポート役に徹しており、自身は攻撃手段を持たない。
複数で特定ルートを巡回し、標的を発見次第発光と叫び声をあげてウスタナクに知らせるため、これらに見つからず行動するか、死角の背後から破壊するかの選択が必要となる。
 

オグロマン

クリス達B.S.A.A.の前に突如姿を現した、超巨大な人型B.O.W.。名前はセルビア語で「巨大」を意味する。
腕を振り回す・足で踏みつける・車をつかんで投げるといった単純な動作しか出来ず、自分から電線に引っかかって感電するなど知能はかなり低い。背中に露出しているヘリの牽引のための巨大なチューブと口内が弱点となっており、ここを攻撃するともがき苦しむ。一方、旧作の「エルヒガンテ」や「ンデス」と同様に、その巨体のために耐久力は並々ならぬものであり、弱点以外への攻撃は効果が薄い。
カーラからはイドニア反政府軍に対して「弱点のカバーができていないので実戦投入は早い」と説明がされていたが、B.S.A.A.に対し劣勢となっていた反政府軍はこれを押し切る形で投入した。
設定資料によると外見は人型を維持しているが、内部骨格は昆虫に近いものに変異している。
 

イルジヤ

クリス編に登場する大蛇型のB.O.W.。
サーマルスコープですら感知困難なレベルの高度な光学迷彩の能力を持ち、背景に溶け込みつつ静かに獲物に忍び寄り、天井などから不意打ちで襲い掛かってくる。だが擬態は完全ではなく、移動すると背景が歪んだり独特な鳴き声が聞こえるほか、銃の赤外線を当てると輪郭が浮かび上がるため、発見は比較的容易である。また擬態できるのは外皮だけで、捕食の瞬間に口内が露わになるのが弱点。過度のダメージを受けると皮膚組織を硬質化させ、光学迷彩の能力は失われる代わりに防御力を向上させる。
名前はセルビア語で「幻影」を意味する。
 

ブルザク

レオン編に登場する巨大なサメ型のB.O.W.。
常に闇に包まれている地下水路に巣食っているため、視力を失っているが、その代わりに聴覚が非常に発達しており、水の音や波長で獲物の位置を把握する。水の中で動くものであれば何でも捕食するほどに獰猛性が強い。このため、ファミリーの研究員からは不用品の処分係として使われていた。
なお、このクリーチャーとの戦闘は水中が主な舞台ということもあってか、ほとんどがQTEや適切な行動を取って撃退する特殊なものとなっている。
名前はセルビア語で「激流」を意味する。
 

ハオス

コンビナート最深部にあったサナギから誕生した超大型B.O.W.で、クリス編の最終ボス。
全身の皮膚が透明で内部骨格が見えているほか、エイダ(カーラ)が死亡すると、不完全な状態でも覚醒されて地上に放出されるようプログラムされているため、羽化の直前にサナギを吊るしていたワイヤーが外れて落下後、外皮や下半身がボロボロのまま覚醒している。しかし、見た目からも明らかな肉体の不完全さに反して、高い水圧のかかる深海でも活動可能なほどの極めて高い生命力を誇る。
戦闘能力も非常に高く、背中から二本生えた帯状の触手や巨体から繰り出される振り下ろしや指を鞭のように伸ばすことを攻撃手段とし、さらに生命の危機に陥ると再度サナギに戻り、肉体を再構築する能力を備えている。
レポティッツァと同様のガス発生器官を体内に持ち、そのウイルス濃度と拡散性はレポティッツァの数千倍と言われているため、ハオスが封印されていた部屋のシミュレーターでは「ハオスが放たれた場合、世界への感染率は短期間で100%となり、破滅する」といったシミュレーション結果が出されていた。また、分裂能力も持っているとされ、戦闘能力よりもウィルスの拡散性を重視されたB.O.W.である。
コンビナートにおいて目覚めてクリスたちを強襲すると、ピアーズに深手を負わせ、クリスを窮地に追い込んだが強化型C-ウィルスを投与したピアーズの攻撃とクリスの奮闘によって一旦は退けられる。しかし、クリスが脱出する際に脱出ポッドを襲撃、彼を再び窮地に追い詰めたが、ピアーズが放った最後の攻撃を受け、そのままプラントの爆発に巻き込まれて完全に倒された。
セルビア語で「混沌」を意味する名と強大な汚染能力から、ネオアンブレラによる計画の鍵となる存在であることがうかがえる。
 

最高傑作

カーラが創造した恐らく最後のB.O.W.。
素体はシモンズからある重要な命令を受けたファミリーの科学者。他のC-ウィルスを用いたものと同様にサナギから生まれるようだが、誕生の間際にエイダにより破壊され、安置されていたカーラの研究所ごと葬られたため、辛うじて人型と判別できた以外は詳細不明。
 

強化型C-ウィルス系統

モンスターシモンズ/変異シモンズ

強化型C-ウィルスを撃ち込まれ、変貌を遂げたシモンズ。これまでのC-ウィルス系B.O.W.と違いサナギの過程を経ることなく無限に肉体の変異を繰り返し、それに伴う圧倒的な攻撃力と耐久性を獲得しながらも、怒りと憎しみによる強靭な意志で自我と知能を完全に維持している。眉間に弾丸を撃ち込まれた上で電車に轢かれたり、高層ビルから落下して火の海に落ちても生命活動が停止しないなど、すさまじいほどの不死性を備えているが、第一・第二・第三形態時は戦闘中に肉体に多大なダメージが蓄積されると人間形態に戻る欠点がある。人間形態の特徴としては、全身にひび割れのような亀裂が生じており、変異する際はここを展開させたりする事で宛ら、可変式のロボットのような変異を起こしている。

第一形態:変異シモンズ ビースト

シモンズが最初に変異した形態で、獅子や虎を思わせるような大型の猫科動物の姿をしている。非常に俊敏で電車と並走するほどの速力を有している。この形態における弱点は、背中に浮かび上がった顔面。

第二形態:変異シモンズ ケンタウロス

ビーストからさらに巨大化した形態。人型に戻った頭部が花弁状になり、首を茎のように伸ばした半人半獣のケンタウロスの姿となった。変形させた頭部を槍のように使ったり、体内で生成した骨をガトリングガンのように連射して撃ち出すことが可能で、射出によって失われた骨はC-ウィルスの効果で瞬時に再生される。対面から来た電車をはじき飛ばすなど、力も相当なものである。
状況により後述のダイナソー形態からこれらの形態に戻ることも可能で、レオン編では二度の戦闘を行う事となり、エイダ編では最終ボスとして立ちはだかる。

第三形態:変異シモンズ ダイナソー

ティラノサウルスのような恐竜の姿に変貌している。口内に巨大な眼球が存在し、腹部にも内臓ではなくいくつもの眼が存在する。
ケンタウロス形態時のような飛び道具は持っていないが、凄まじい程の巨体とそれらを支える圧倒的なタフネスを有している。
第一、第二形態と違い、変形時は言葉を発する事は出来ない。

第四形態:変異シモンズ スコーピオン

度重なるダメージを受けたシモンズが回復手段としてゾンビを吸収すべく、人間時の肉体からモンスターデボラのように黒い触手を生やした形態。
最早、自我が薄れつつあるためか、この形態以降は言葉を発しなくなっているが、レオン達への憎しみは未だ、残り続けており、触手を振り回してレオン達に執拗に攻撃を仕掛ける。

最終形態:変異シモンズ ヒュージフライ

スコーピオン形態からさらに無数のゾンビを吸収し続け、自らの周囲に集る蝿を吸収した結果、原型を留めない程に肉体が肥大化し、変貌した姿。レオン編の最終ボス。
ヒュージフライは大きく分けて2種類存在している。
 
ヒュージフライ・小
姿形は蝿そのものの姿であり、飛行能力を有するようになっている。ダメージを与えても人間形態に戻る事はなくなり、レオン達に執拗に襲い掛かる。弱点は眼。

ヒュージフライ・大
さらにゾンビを取り込み、より巨大化、蝿と蜘蛛が融合したような外観に変化を遂げた。弱点は眼球と足の関節だが、口元の強固に発達した触角で眼をカバーする上、関節以外の身体は硬質化し、容易にはダメージを与えられなくなっている上、負傷したり、欠損すると直ぐ様に周囲のゾンビを取り込み、損傷個所を修復しようとするため、周囲に死骸がある限りはほぼ不死身である。
最終的にレオンたちに脱出の直前にロケットランチャーでトドメを刺され、クアッドタワーから空中分解をしながら人間形態に戻り、真下にあるモニュメントの尖った先端に串刺しになり、死亡した。
 

モンスターピアーズ/変異ピアーズ

ハオスの猛攻により窮地に立たされたクリスを救うため、自ら強化型C-ウィルスを撃ち込み変異したピアーズ。シモンズと同様にサナギの過程を経ずに変異しており、ハオスの攻撃によって喪失した右腕が『4』のクラウザーの変異した腕を思わせる形状に変貌しつつ再生後、そこから体内で発生させた電撃を集約して撃ちだすことが可能となった(ピアーズキャノン)。
作中唯一のプレイヤー側に加担するクリーチャーであり、ハオス戦ではその強靭な精神力で一度はウィルスを完全に制御している。しかし目的(クリス救出)を果たしたことで精神的な支えを失って一気に変異を起こしたため、クリスにBSAAを託して一人コンビナートの爆発に身を投じた。死亡したと断言できる描写は書かれておらず、言及もないため安否は不明。
 

カーラスポア(S-type/L-type)

シモンズの指示によるファミリーからの銃撃で致命傷を負ったカーラが自分に強化型C-ウィルスを撃ち込み変貌したクリーチャー。全身が不定型な泥のような姿をしており、変異当初は人型(S-type)を保っていたが、直後に爆発的な変異を引き起こす。
戦場となる空母ではあらゆる場所に顔や手足が不気味に浮かび上がり、それぞれがカーラの意思によって動いている。浮かび上がった顔による噛みつきや手でつかみかかってくるほか、自分の人型の複製を作りだし消化液を飛ばして攻撃してくる。
その泥状の性質から、銃弾や火器類などほとんどの攻撃は通用しにくく、攻撃を受けてもウィルスの力で瞬時に再生するため、通常火器で倒すのはほぼ不可能。L-typeは液体窒素ボンベを撃ち抜き、凍結、崩壊させることでのみ倒すことができる。
 

wikipediaより引用

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