基本情報
【ダンガンロンパ】基本情報
最終更新:2023年08月03日 10:01
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 | |
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ジャンル | ミステリ |
ゲームジャンル | ハイスピード推理アクション |
対応機種 | PSP、iOS、Android |
開発・発売元 | スパイク(現スパイク・チュンソフト) |
キャラクターデザイン | 小松崎類 |
音楽 | 高田雅史 |
メディア | UMD、ダウンロード販売 |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | [PSP]: 2010年11月25日 [PSP the Best]: 2011年11月23日 [超高校級の限定BOX]: 2011年11月23日 [iOS]: 2012年8月21日 [Android]: 2012年8月27日 |
売上本数 | 通常版 初週:3万本 累計:13万本 Best版 初週:1万本 累計:3万本 通常版+Best版累計 17万本 |
レイティング | CERO:D(17才以上対象) |
ダンガンロンパ1 概要
「超高校級」と称される優れた能力を持つ高校生ばかりが集められた「希望ヶ峰学園」に入学した生徒達が、「卒業するためには仲間を殺すこと」というルールの元に次々と発生する殺人事件を「学級裁判」で解決していく、推理アドベンチャーゲームを主体にアクションゲームの要素を加えたゲーム作品。公式側からは「ハイスピード推理アクション」とジャンルが付けられている。クローズドサークル系のミステリー作品としての側面を持ち、「希望」と「絶望」を主軸としたシナリオ、予測困難などんでん返しも特徴となっている。
シナリオを担当した小高和剛は、星海社のインタビューにおいて西尾維新などのメフィスト系を意識したポップな方向のミステリを目指したと答えている。また大山のぶ代の、『ドラえもん』降板以来およそ5年ぶりとなる声優復帰作である。
ダンガンロンパ1 ストーリー
どこにでもいそうな平凡な少年・苗木誠は、「超高校級の才能」を持つ現役高校生しか入学出来ない羨望の象徴「希望ヶ峰学園」に「超高校級の幸運」として抽選で選ばれたことを機に、「卒業すれば人生の成功が約束される」というこの学園に入学することになる。
迎えた入学式の日、意気揚々と希望ヶ峰学園の中へ入っていこうとする苗木だったが、玄関ホールに入ったところで急激なめまいに襲われ意識を失ってしまう。
苗木が目を覚ますと、そこは既に学園校舎の教室内であった。しかし違和感はそれだけに留まらず、校舎の窓は鉄板で塞がれ監視カメラとテレビモニターが至るところに設置されて圧迫感に満ちており、校舎全体からも異様な雰囲気が漂っていた。
校舎の玄関ホールに戻ってきた苗木はそこに集っていた他の新入生達と出会うが、彼らもみな同様にめまいに襲われ意識を失っていたのだという。異常事態はそれだけではなく、玄関にはそれまでなかった鋼鉄の扉が設置され外界から完全に遮断されており、苗木達新入生は希望ヶ峰学園に幽閉されてしまったことに気付く。
困惑する面々を前に現れた謎のキャラクター「モノクマ」は苗木達を体育館に呼び出し、「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」という恐ろしいルールを告げる。
これが「コロシアイ学園生活」の始まりであった。
ルール
校則として存在するルールはモノクマの一存で随時追加されていく。校内では校則は絶対であり、たとえモノクマであろうと破ることは許されない。基本的には以下のルールで殺人の捜査および裁判が行われる。
- 殺人を行った者をクロ(犯人)とする。
- 後述のルールで遺体が発見されると捜査開始となり、一定時間捜査が行われる。
- 捜査結果に基づき、その時点の生存者全員による「学級裁判」が行われる。
- 学級裁判後の生徒による投票で、クロが犯人とされたらクロだけが「おしおき」(公開処刑)される。クロではない人物が選ばれた場合、クロは「卒業」となり学園からの脱出が許され、クロ以外の全員が「おしおき」される。
- 共犯がいたとしてもクロになれるのは直接手を下した犯人だけ。
ゲームシステム
(非)日常編パート
他の学生との交流や校内の探索(学級裁判が終了するごとに移動可能なエリアが広がる)、最終的な謎や次の事件の伏線となるシナリオが進行する。
裁判終了時や探索時に入手できるモノクマメダルを使い「モノモノマシーン」を回すことでプレゼントアイテムを入手できる。自由行動時に一緒に過ごした仲間にプレゼントアイテムを渡すことで好感度を上げることも可能。
仲良くなると学級裁判を有利にする「スキル」を習得したり、スキルポイントの上限値が上がる等の特典がある。
非日常編パート
事件発生による捜査パート。被害者の遺体を3人以上の学生が発見するとモノクマが遺体発見のアナウンスを行う。またその際に各人の電子生徒手帳に「モノクマファイル」と呼ばれる検死報告書が送付される。そこから事件の捜査がはじまり、「あらかじめ決められた証拠集めが終わる」とモノクマが捜査終了のアナウンスを行う。
学級裁判パート
学級裁判の基本説明
- 司会進行役となる議長を置かず(モノクマは原則として立会人)、参加者全員がそれぞれ検事・被告・陪審員を兼ねる。
- それぞれの参加者が思い思いの発言をするのでその中から矛盾した発言を「言弾(コトダマ)」を使って「論破」していく。するとフリートークが展開して議論の流れや展開が変わる。
- 議論が発展すると、アクションゲーム風のミニゲームが発生したり、他のキャラからの事実確認や新事実の提示・人物指名なども求められる。入手した証拠から推理した選択肢を選んだり議論内容に対応する証拠を突きつけたりすることで進行していく。
- どの場合においてもミスをすると発言力というパラメータが減少し、0になるとゲームオーバーとなる。発言力は正解を選ぶと少しずつ回復していく(ミニゲームのクリアのみでは回復しない)。
- 各選択肢およびミニゲーム中は制限時間が存在し、これが0になってもゲームオーバーとなる。
- ミニゲーム中は、クライマックス推理以外はRボタンを押して集中力を消費することで、状況を有利にすることが出来る。集中力は時間経過により自動で回復する。
- 制限時間・発言力・集中力はスキルをセットすることで増加する。また、ミニゲームでは命中精度・推理精度・クリア時間などから成績が算出され、裁判終了時にミニゲームの総合成績に応じたモノクマメダルが入手できる。
学級裁判内のミニゲーム
ノンストップ議論
テーマごとに生徒たちが話し合い、その中の矛盾点を見つけ論破する。発言のウィークポイントはオレンジ色で表示され、その部分に矛盾する「言弾(コトダマ)」と呼ばれる手掛かりを△ボタンで撃ち込むことで論破できる。論破が成功すると苗木のセリフ付きカットインが入る。
無関係なダミーの弱点・言弾があるほか、捜査時点で入手した言弾で論破できない場合は議論内で発生するウィークポイントから△ボタンの長押しで新たに言弾を記憶する必要がある。この言弾は一発撃つか、他の言弾へ切り替えると消滅する(ループにより再度記憶することは可能)。
Rボタンを押すと集中力を消費して「精神集中」することができ、議論がスローモーションになり照準のブレが少なくなる。集中力が続く限り使用可能。
難易度が高い場合、途中から「雑音セリフ」と呼ばれる議論に無関係な紫の文字が出現するようになる。これに言弾が当たると弾かれてしまう。序盤では当たり障りのない位置に出現するが、終盤になるとウィークポイントを隠すように出現するため、サイレンサー(○ボタン)で排除しなければならない。
制限時間になるまで、既定発言が述べられる→全て述べられた後に苗木がヒントをつぶやく→最初から再開、を延々ループする。記憶するべき言弾が撃ち込むべき弱点よりも後に存在する場合もあるため、最初数ループは様子見をした方が確実である。
閃きアナグラム
苗木が手掛かりとなる出来事を思い出すときに始まるミニゲーム。ある程度決まったひらがながランダムに飛んでくるので正しい文字を撃ち、事件に関わる重要な単語を完成させる。
命中率は成績に影響し、文字の色によって何回当てればいいかに差があるため、撃ちすぎに注意する必要がある。Rボタンの効果はノンストップ議論と同様。
マシンガントークバトル(MTB)
意見が対立する人物と議論を戦わせるミニゲーム。リズムに乗って相手のセリフをロックオン&撃破してゆき、最後に決定的な「言弾」を突き付けることで論戦に終止符を打つ。
連続でボタン入力に成功すると徐々にリズムが速くなっていく(リズムの速さは3段階あり、段階によって音楽が違うが、間隔自体は常に固定)。難易度が高い場合、途中から連続で破壊できる数に制限がかかり、同じくリズムに乗せて一発ずつリロードする必要が出てくる。
Rボタンを押すことでリズムや残弾数を無視して相手のセリフを破壊することができるようになるフィーバータイムに突入する(押し続ける必要はないが一度押すと集中力が0になるまで中断できない)。
このミニゲームのみ、高難易度時に相手が有利となるネガティブタイムが存在し、この間はリズムを取ることが困難になるためこのタイミングでフィーバータイムを使うのが妥当。
相手のセリフが画面上に存在しない時はロックオン・撃破は無効となるので、このタイミングでリロードするのがベスト。
クライマックス推理
裁判の最終局面で発生するミニゲーム。発生した事件の流れがコミックで描かれているが、ところどころ歯抜けしているコマがあるため、不自然にならないようにコマを埋めていく。
すべてのコマを埋めると検証が始まり、途中で間違っていたらそこからやり直しになる。用意されたコマの中にはダミーも含まれている。
また、コマは要所となる絵が丸く切り取られている形となっているので、コマの形から判断することはできない。
このミニゲームのみ裁判後の成績の評価対象にならないため、制限時間が切れるまでじっくり考えることが可能。
用語一覧
希望ヶ峰学園
あらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた学校であり、ここを卒業すれば人生の成功は間違いなしと言われている「希望」の象徴。入学は現役高校生に対するスカウトのみで行われるため、実質全員転入生である。ゲーム開始時点では第78期生として苗木達が集められた。この学校に入学すること自体相当なステータスであるため、情報掲示板には誰が入学するかおよびその人物の実績がほぼ全て集まる。現在は苗木達以外誰もおらず、大量の監視カメラとモニターが設置され窓は全て鉄板で覆われている異様な空間と化している。ゲーム開始当初は様々な場所が封鎖されているが、ゲームの進行とともに解放されていく。
超高校級
ある分野において特に優れた能力をもつ高校生につけられる称号。
電子生徒手帳
物語が開始して少しすると入手できる電子ツール。起動時には本来の持ち主の本名が表示される。カードキーを兼ねており、個人所有のロッカーや更衣室のドアを開けるために必要となる。過去の会話ログ確認・入手したプレゼント・捜査で発見した証拠(言弾)・学園内マップおよび任意の場所への移動・セーブなどのシステム機能などが実行できるようになる。このため、電子生徒手帳を入手するまで過去ログ確認やセーブなどの機能は使えない。他にも校則(後述)を確認することもできる。水没・衝撃などでは壊れることがなく、ハッキング・改造も不可能と、非常に頑丈である。
校則
モノクマが定めた学園生活におけるルール。禁止事項はどうあっても禁止だが、逆に禁止されていなければ基本的に不問となる。例えば、モノクマのものだろうと物品を盗むことは禁止されていないため不問である。禁止事項に対する制裁として致死レベルの制裁が実施されており、それを破ろうとする者はまずいない。モノクマは学園長を名乗っているが、自分が不利になろうと基本的に校則を順守している。
動機
モノクマによって提示される、外の世界に何としても出たいと思わせる要素。動機の感じ方は人次第で、極めて深刻な内容である場合がある。
卒業
封鎖された学園から出るための制度。殺人を犯し秩序を乱した「クロ」が自身の犯行であると気付かれずにやり通した場合のみ、学園から脱出することができる。例え共犯者がいたとしても実行犯しか卒業できないため、基本的に共犯者は存在しえない。
ザ・モノクマファイル
基本的に検死などが不可能な苗木達に代わり、モノクマが監視カメラで実際に見ていた映像を元に作成した検死報告書。
学級裁判
殺人が発生し、その死体を3人以上の人物が目撃した場合に「死体発見アナウンス」が流れる。その後、規定時間後に学級裁判が開催される。学級裁判ではお互い意見をぶつけ合い、犯行内容と犯人(クロ)をあぶり出し、最後に投票を行う。この投票で多数決により正しくクロを指摘できた場合、クロのみに対して「おしおき」が実施される。逆に投票結果が不正解であった場合、クロ以外の全員が「おしおき」され、クロは「卒業」となる。なお、この一連のルールは最初の殺人が行われた後に説明された。
おしおき
「おしおき」という名称がついているが、実際は複数の意味で常軌を逸した公開処刑。
人類史上最大最悪の絶望的事件
今回の事件の1年前に発生したとされる事件。詳細は一切不明だが、学園内にその痕跡らしきものが所々に残っている。しかし、苗木達生徒はその事件のことを誰も知らない。
アルターエゴ
ある人物が密かに作っていた高性能の人工知能。高い学習機能を有しており、受け答えは生身の人間と全くかわりがない。
モノモノマシーン
購買部に置かれている、いわゆるガチャガチャ。モノクマメダルを投入することでプレゼントを入手できる。大量投入で重複率を下げることが可能。プレゼントには、サイズ的にカプセルに入りえないものや各種パロディアイテムなど、極めてユニークなアイテムが80種類以上存在する。
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